No.13 ピコピコぴー 2009.03.12
8-BIT HIPHOP - YANATAKE/DJ TAKESHI BLOG
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いろいろネットブラブラ (略してネットブラ もしくはネトブラ もしくはブラぶら もしくはブ) してたら、
「みんなのヤナタケさん」 のブログにありました。
いいですねー、すてきですねー。
ネタ自体がいいのもあるんですけど、
やっぱ、ぼくはどうしても 「この音」 を聞くとグっと来てしまいます。 なんか血が騒ぐというか。
この手の音は、 「 チップチューン 」 と言いまして (ICチップで鳴らす音っていうところからそう呼ばれてるんだと思う)、
もはや1つのジャンルとして成り立っている感があります。
この 「ファミコンみたいな音」 は、
以前は、本当に実際に古いコンピュータを使って鳴らす以外に方法が無くて、かなりマニアックな世界だったのですが、
数年前に話題になったこのシンセ ELEKTRON - SIDSTATION とかで、わりとメジャーになりました。
しかしこいつが、世界でもかなり数の少ない限定生産のニクイやつで、なかなかお目にかかれません。
(しかも、ピコピコとしか鳴らないクセに10まんえんコース)
で、最近、そこら辺 どうなったのかなーと思って調べてたら、いいのみっけたよ。
みんな持ってる、「ガレバン」 (ガレージバンド) で 誰でもビコビコできます。
YMCK純正プラグイン - Magical 8bit Plug
( via:YMCK直伝のファミコンっぽい音源Magical 8bit Plug - webdog )
これ系は以前から、VSTとかならわりとあったんですが、
コイツは、Audio Units も VST もいけて、インテルMac、PPC、Windows でもいける。 しかもフリー。さらに簡単。
つまり、ガレバンが入ってるMacを持ってる人なら誰でも使えるって事です。 完璧すぐる。すげえ。
たぶん、ほとんどみんな使えると思いますよ。 すごい簡単だから落として遊んでみると楽しいよ。
でも、この手のやつってね、実際使ってみると分かると思うけど、
まあほんとにショボい音なわけです。
いや、音がしょぼいのは分かりきってた事なんですけど、なんか、思ってた以上にショボくて驚くんです。
最初の 8-BIT HIP HOP - YANATAKE/DJ TAKESHI BLOG だって、「この音のみ」 で作ってますからね。
「これを、どう演奏したら あんなふうにちゃんとした曲に聞こえるんだろ?」 という、「イメージとのギャップ」 に気付くんです。
そうなんです。 これを、ああいうふうに鳴らすのって、実は結構な技術とセンスがいるんです。
音色自体に それほどバリエーションがないので、
どの楽器の音を、どの音色・音程に担当させるか、和音の構成、音色の組み合わせ、 フレーズの動き、ギミック的なもの、、、 かなり作り込まないと、ああはなりません。
何気に、昔の「ファミコン」の音楽とかは、よーく聞くと実は、もの凄い技術とアイデアの集大成だったりします。
だって、例えば、この音源を使って、スーパーマリオの
コインを取る時の音 「コイーーン」 とか
でっかくなる時の音、ジャンプの音、ちっちゃくなる音、、、、鳴らせますか?
結構、難しいですよ、実際にやろうとすると。
しかもファミコンの場合、こういうショボい音源 + データ容量をかなり節約しなくてはならなかった
っていう大変な「制約」の中で成り立っています。
(だって昔のファミコンカセットって、「大容量2MB!!」とかだからねw 絵とかプログラムとかも全部合わせて。 mp3よりちっさいw)
その時代の、サウンドプログラマーの魂の結晶だったりするんです。 り、りすぺくと!!
ちなみに、、、
このプラグイン、YMCK っていうバンドのメンバーが自分で個人で作って公開してるんですってよ。 すごいですわよねえ。
YMCKは、日本の誇る“純正”ピコピコバンド で、以前からネット界隈で大人気で、僕も好きです。
ぶっちゃけ正直申し訳ないですが、ほんとは僕は 萌え的なものがわりと苦手なのですが、これは しょうがない。どうしても惹かれてしまう。
つうか、サウンド面でも、ビジュアル面でも ここまで徹底されてたら
ぼくらの世代 「ニンテンドー世代」 は、 グッとこないワケが無いです。完成度高いす。
何事も、徹底して貫くとカッコイイっていう典型的な例ですね。