MURATA. Blog

No.27     本日の「まじはんぱねー」            

 
 
容量はBlu-rayの20倍、ついに500GBの記録容量を実現した「ホログラフィックディスク」が登場 - GIGAZINE
 
 
 
ちょっとまてw  1枚 500GB???  
 
 
ま じ は ん ぱ ね -
 
  
どんだけすごいエロビデ、、 いや 映画が見れるんだろうねえ 
つうか、そんなにデカくて何にどう使うんだ?w
 
 
 
 
 
 

No.20     比較                        

 
 
 
そんなことより、

だいぶいまさらですけども、 みなさん これ聞きました?
 
 
P1000212.jpg P1000213.jpg
 
サウンド&レコーディングマガジン 2009年3月号
「スターリング・サウンドのエンジニアによるマスタリング競演」
 

だいぶ話題になりましたね、これ。 
出た時は、毎日毎日、 来る人来る人 みなさんに 「あれ、聞きました?」 と聞かれました。
 
そりゃそうですよね。 いい意味で 「信じられない企画」 なわけです。
「共演」 じゃなく 「競演」 です。 
みんなの夢が、雑誌の付録で、、、 って。 なんすかそれ。 すごい。
僕も興奮して、知り合いの編集の方に 気になった詳細をメールで質問してしまいました。

とりあえず初めにお礼を。 編集部のみなさん、ありがとうございました。 すごく勉強になりました。 
 
 
いやはや、なにがすごいってね 
 
エンジニアの視点から言わせてもらうと、
「スターリングのみなさん、よく受けてくれたなー」 と思うわけです。
 
世界にエンジニアが 「一人では無い」 時点で、
エンジニアは、「比較される対象」 です。 
「良い」、「悪い」、「あっちのエンジニアの方があっている」、「好き」、「キライ」、、、、
 
「音楽に正解は無い」
  
だから、誰かが 「良い」 と言っても別の誰かは 「悪い」 と言う。
音楽を聞く場でもそれはあるし、同様に 創る現場でも それがある。
 
当然、僕らエンジニアは、そうやって比較されるのが当たり前の事であると理解しながら仕事をしています。

ただ、音楽は スポーツではありません。
勝者、敗者を決めるものではない。
エンジニアは、自分の手元に来た音楽を 「最良のカタチ」 にするために存在する。
誰かと競うためにやっているわけではないのです。
 
だから、今回のような企画は やる側から見れば、
あまり気持ちの良いものではないと思う。
明らかに 
「比較」 されるカタチで並べられるからです。
「比較」 するために並べられるからです。

いやまあ、それは分からないか。 
もしかしたら、こういうのに燃える人もいるかもしれませんね。好きな人もいるかもしれません。
「どうだぁーおれさまの実力はーー!おれさいこー!」 みたいなね。
まあエンジニアは少なからずとも、そういう部分がちょっとでも無いとやっていけません。 
(そればっかりでもウザいですけどもw)
 
でもこれがね、もし例えば 
「この5曲の中から、一番自分のカラーが出せると思うものを自分で選んでマスタリングしてください」
とかだったらまだ分かります。
それぞれの得意な技術をお披露目する感じなら分かる。 
 
 
今回の場合、企画した側の人がいくら、
「こんなにいろんなアプローチの仕方があるんですね。そこをみんなに聞いて欲しい」と言っても、
こういう風に並べられたら、おそらく大抵の人が
「誰が一番良いか、悪いか」 という聞き方をするでしょう。
勝者、敗者を決める聞き方をしてしまう。
 
 
それが分かったうえで、こういう仕事を受けるのは、やっぱり簡単なことでは無い と僕は思います。
そういう意味で、僕はスターリングのみなさんに拍手を送りたい。 ぱちぱちぱち
 
 
でね、
みなさん、 誰が一番良いと思いました?  (←いきなり台無し)

僕はね、、、、
ナイショ。   
 
というか、決められないんです。 何か条件が無いと。
この楽曲が、シングルリード曲なのか、シングルカップリング曲なのか、アルバム収録曲なのか、はたまた配信する曲なのか、、、
それによって、選ぶ物が全然変わってくるんです。 まあ、当たり前の事ですけど。
 
今回の企画で一つ要望があったとしたら、
「何か一つだけ注文を出して欲しかった」 という事ですかね。
例えば、「シングル曲として」 とか、「ダイナミクス重視で」とか、
普段、マスタリングで注文を付けるときのようなものを1つだけ統一のシバリというか条件をつけてもらったら、
もっと公平な、、、、ってそれこそスポーツになっちゃうのかな。どうなんだろ。
でも、そういうのも聞いてみたかったですね。  

  
それではここで 突然ですけど、僕のエスパーなスキルでみなさんの感想を予言してみます。
 
 
むむむ~  はぁっ!    
 
 
みえました。 
 
 
みなさん、 
「トム・コイン氏のが一番良かった」 って人、多いんじゃないですか?
それか、3番目(トラック4)の 「グレッグ・カルビ氏が良かった」って人も多いんじゃないですか?
 
どうでしょう?当たりました? あれ?ちがう?
 
 
あのね、なんでそう思うかっていうと、
あの並びで聞くと、トム・コイン氏のが一番デカイんです。圧倒的に。 次にグレッグ氏かな。
それはトム氏本人も述べてますね。そうしてるんです。レベルの限界に挑戦したんですって。
で、やっぱりこういう並びで聞くと、そういうのが一番、派手で耳につくんですよねー。

はい。みなさん、ここ注目です。
これこそが、今現在も世界中でおきている 「音圧競争」 の仕組みでした。 ちゃんちゃん。
 
 
、、、いやー、ね。 どうしたもんですかね。これは。
なんか、もう しょうがないのかなあ 
僕も、今回の「トム・コイン氏がいい」っていう意見は分かりますもん。
デカけりゃいい ってもんでは無いのは重々承知してはいるんですけど、、、ね、、、
 
 
最後に、今回の企画の僕の正直なストレートな感想はというと、、、
 
 
「マスタリング前の、MIXの段階の音源が良すぎ!」
 
という事です。 いやーすごい。
もうMIXの段階でこうなんですね。すばらしい。
もっと言うと、たぶんレコーディングの段階から やっぱりかなりハイレベルな感じなんだなと、マスタリング前の音源を聞いて思いました。
こういうの聞かされると、姿勢がピキーーンと正されます。ほんとに。 ドキドキしてくる。
僕も頑張らねば、、、。  
 
 
がんばる。 もっとがんばる! 

  

 
 


 

 


 

No.18     ひとりあそび / AT DSP CPU TDM RTAS  

 
 
 
 
hd.jpg VocalProducer_1.jpg intel_note_cpu_nesage.jpg 
 

~瞑想~
むむむむ  はっちゃけ~ はっちゃけ~
 
 
いやはや、世の中不思議な事ってあるよね いっぱい。
8・9年いや10年前ぐらいだったかな?みんなで Auto Tune を使い始めた頃から
ずーーーっと不思議に思ってたんだけど、
あれなんで、 「たまにサボる」 んすかね?
 
 
TDM で Auto Tune を使ってると、再生する度に 掛かったり掛からなかったりする。
何も変えず、ただ同じところを2回繰り返し聞いただけでも、1回目は正常で、2回目は掛からなかったりする事がある。
ちょww  あなた、パソコンでしょ?w デジタルでしょ?w そんなテキトーな事でいいんですか?ww
 
 
Auto Tuneを使い始めた最初の頃は気のせいだと思ってたけど、
あの 「Auto Tune ケロケロ ボイス」 をやるとすぐ分かる。やっぱり気のせいではない。
あいつは、、、 確 実 に サ ボ っ て い る 。

という話はもうだいぶ前からよく言われていることですが、
はてさて なぜそんなことが起こるんだろう? 
 
 
  
なぜそんな 「いい加減」 な事がおこるんだろうか こんぴーたーのクセに。 
電卓が、そんなあやふやな答えを出すか? 出しません。
昔、家電がバカの一つ覚えみたいに 「ファジー ふぁじー」 と謳ってた時期がありました。
そういやあれ、なんだったんですかね?w  いやいや、困るだろ 機械がそんなに適当になっちゃw
あっ! そういうこと? ファジー? 
ProToolsも 「あたたかい人間味を」 とか言って、ふぁじぃ な感じにしてくれてんだ そっかありがと
 
って、 ば か や ろ
 
 
、、、、。 
 
 
えーと、
 
とにかく、コンピュータ上で なんでそんな 「適当な」 感じになるのか。
なんだろね。  俺はコンピュータ屋さんじゃ無いから、厳密な事は言えないから憶測なんだけど、、、、
 
初めはね、単に 「処理落ち」 だと思ってた。 裏で 「セッションバックアップ」 が動いた時に処理落ちして、その一瞬だけ外れる。
うーん、でもこれはなんかしっくりこない。 いまどき、そんなヤワなわけないしなあ。
 
ディザかな? お、これはあり得るかもな。 ディザだったら、正体は 「ノイズ」 だし不確定な要素だしな。
  
うーん、でもこれもなんかなあ。 プラグインを挿したところにディザなんか掛かるか?
この前、やたら小難しい デジの「技術白書」 を頑張って読んだけど、「ディザ関係は出力の最終段」 って自慢げに書いてあったような。  
そんなとこでいちいちディザってたら大変なことになっちゃうか。
 
 
だとしたら、あと考えられるのは、、、
「クロック」、、、 かな?      、、、、お?

ProTools自体のクロック、サンプリングレート、コンピュータのクロック、、、、、
そういや、ATのサボり現象は、RTASにするとほとんど 「無くなる」 んだよな、、、
RTASって事はCPU依存か、、、、 
RTASで平気で、TDMだとサボるって事は、、、
「DSP」 、、、か?   、、、、お?
そういや、DSP自体のクロックってのもあるはずだよな? 演算してる以上は。
それはどこから来てるんだろう? 
いや、それはコンピュータのPCIに刺さってるんだからコンピュータと同期してなきゃ動くわけ無いか。
 
でも、オーディオ的な認識などの処理と、演算、そしてオーディオに反映、とかのあたりで、
微妙にプロセスのタイミングとかが合わずに、「処理が欠ける」 ってのだったらなんか納得できる気がするなあ。
サンプリングレートとコンピュータのクロックとは、全然違う 「時計」 だから、
たとえば、ProToolsの 1サンプル と 1サンプルの間のタイミングで、コンピュータから何かの指示を受けても オーディオに反映できない とか?
 
しかも、CPUだけでそれをやってるのと、CPUとDSPでやりとりしながらやるのとでは、
CPUだけでやる方が手間が少なくて確実、ってなると 「RTASだと大丈夫」 ってのも辻褄が合うしな。
  
、、、、んー、でも、そんなザックリとした話なのかな?w なんかすごくSF的ないい加減な考察だな こりゃw
 
んむむむむ ワケわかんなくなってきたw いいとこ突いてる気がするんだけどなあ。
これ以上は、箱の中身を詳細に知ってないとわかんないな。
とにかく、オーディオのサンプリングレートと、プラグイン(のプログラム)自体が演算するためのクロックとのシンク辺りにその謎を解く鍵がありそうだっ!
 
  
はっちゃけた!
犯人はこの中にいるっ!  ババーーン
 

  
って、なにキャラだよ混ざりすぎ。  っていう。  
 
 

、、、、、はぁ。
 
 
   
そんな 今宵の ひとりあそび 
 
 
 
どなたか、詳細 ご存知でしたら教えてください。 
難しい話っぽいので、僕が理解できるかどうかは分かりませんが。 
 
 
 

p.s.
ちなみに、最初の画像の真ん中は、Auto Tune ハードウェアバージョンです。見たことある?
これのもっと古いバージョンもあったはずなんだけど、探すのメンドイからやめた たぶん結構レアなはず 
 
 
   
なつかしの元祖 というか 一番乗り   0:36~0:37あたり
 


なんかいじってたら枠ついた、、、、、  けどダサいw 失敗w
 
 
 
 

No.13     ピコピコぴー                    

 
  
8-BIT HIPHOP - YANATAKE/DJ TAKESHI BLOG
↑ 
いろいろネットブラブラ (略してネットブラ もしくはネトブラ もしくはブラぶら もしくはブ) してたら、
「みんなのヤナタケさん」 のブログにありました。
いいですねー、すてきですねー。 
ネタ自体がいいのもあるんですけど、
やっぱ、ぼくはどうしても 「この音」 を聞くとグっと来てしまいます。 なんか血が騒ぐというか。
 
 
この手の音は、 「 チップチューン 」 と言いまして (ICチップで鳴らす音っていうところからそう呼ばれてるんだと思う)、
もはや1つのジャンルとして成り立っている感があります。
 
この 「ファミコンみたいな音」 は、
以前は、本当に実際に古いコンピュータを使って鳴らす以外に方法が無くて、かなりマニアックな世界だったのですが、
数年前に話題になったこのシンセ ELEKTRON - SIDSTATION とかで、わりとメジャーになりました。
しかしこいつが、世界でもかなり数の少ない限定生産のニクイやつで、なかなかお目にかかれません。
(しかも、ピコピコとしか鳴らないクセに10まんえんコース)

で、最近、そこら辺 どうなったのかなーと思って調べてたら、いいのみっけたよ。
みんな持ってる、「ガレバン」 (ガレージバンド) で 誰でもビコビコできます。
 
  
 
YMCK純正プラグイン - Magical 8bit Plug
  
 

 
 
( via:YMCK直伝のファミコンっぽい音源Magical 8bit Plug - webdog )
 
 
これ系は以前から、VSTとかならわりとあったんですが、
コイツは、Audio Units も VST もいけて、インテルMac、PPC、Windows でもいける。 しかもフリー。さらに簡単。
つまり、ガレバンが入ってるMacを持ってる人なら誰でも使えるって事です。 完璧すぐる。すげえ。
たぶん、ほとんどみんな使えると思いますよ。 すごい簡単だから落として遊んでみると楽しいよ。 
 
 
でも、この手のやつってね、実際使ってみると分かると思うけど、
まあほんとにショボい音なわけです。 
いや、音がしょぼいのは分かりきってた事なんですけど、なんか、思ってた以上にショボくて驚くんです。 
最初の 8-BIT HIP HOP - YANATAKE/DJ TAKESHI BLOG だって、「この音のみ」 で作ってますからね。 
「これを、どう演奏したら あんなふうにちゃんとした曲に聞こえるんだろ?」 という、「イメージとのギャップ」 に気付くんです。

そうなんです。 これを、ああいうふうに鳴らすのって、実は結構な技術とセンスがいるんです。
音色自体に それほどバリエーションがないので、
どの楽器の音を、どの音色・音程に担当させるか、和音の構成、音色の組み合わせ、 フレーズの動き、ギミック的なもの、、、 かなり作り込まないと、ああはなりません。
何気に、昔の「ファミコン」の音楽とかは、よーく聞くと実は、もの凄い技術とアイデアの集大成だったりします。
 
だって、例えば、この音源を使って、スーパーマリオの
コインを取る時の音 「コイーーン」 とか
でっかくなる時の音、ジャンプの音、ちっちゃくなる音、、、、鳴らせますか?
結構、難しいですよ、実際にやろうとすると。 

しかもファミコンの場合、こういうショボい音源 + データ容量をかなり節約しなくてはならなかった 
っていう大変な「制約」の中で成り立っています。 
(だって昔のファミコンカセットって、「大容量2MB!!」とかだからねw 絵とかプログラムとかも全部合わせて。 mp3よりちっさいw)
 
その時代の、サウンドプログラマーの魂の結晶だったりするんです。  り、りすぺくと!!
 
 
 
 
ちなみに、、、
このプラグイン、YMCK っていうバンドのメンバーが自分で個人で作って公開してるんですってよ。 すごいですわよねえ。

YMCKは、日本の誇る“純正”ピコピコバンド で、以前からネット界隈で大人気で、僕も好きです。

  


こんな画どうやって作ってるんだろう。ローテクとハイテクが入り混じってて不思議な感じ。 
 
YouTube - YMCK - Milky Blue (イントロの音と曲中の画がスバラシイ。 なんかすんげーワクワクするw)
 
YouTube - Cette Annee / YMCK  (画がいいね なんか)


ぶっちゃけ正直申し訳ないですが、ほんとは僕は 萌え的なものがわりと苦手なのですが、これは しょうがない。どうしても惹かれてしまう。
つうか、サウンド面でも、ビジュアル面でも ここまで徹底されてたら
ぼくらの世代 「ニンテンドー世代」 は、 グッとこないワケが無いです。完成度高いす。
何事も、徹底して貫くとカッコイイっていう典型的な例ですね。


 

No.07     自分があとで見る用 メモ           

 
 
http://www7a.biglobe.ne.jp/~fortywinks/music5.htm
音声データ形式の比較
 

「FLAC」っていう「可逆圧縮オーディオファイル」について調べてたら見つけた。
 
ふむふむ。なるほどなあ。
特に注目は、下の方 可逆圧縮の項目あたりかな。
ちょっと敷居が高いし使う事も無いからまだスルーしてたけど、いつの間にかこんなにあるのね。
この辺はこれから、もにょもにょ にょきにょきするかもね。
 
 
 
 
 

No.03     音楽ファイルの未来 / 取り急ぎDJの方々へ御進言

WAV.jpg mp3.jpg AIFF.jpg AAC.jpg


今回は僕の ごくごく勝手な「未来予想図」を描きます。

最近のいろいろ を見渡した時に、ちょっと気になっている事について記しておきます。
これは、もしかしたら本当にそうなるかもしれないし、
はたまた 後々自分で読み返すのも恥ずかしくなるようなトンチンカンな事かもしれません。
 
ですが、少しでも「その可能性がある」以上、しがない いちエンジニャーとしては
皆さんの目に触れるところに一応書いておかなきゃ と思うので
とくに音楽好きの方は お暇だったらぜひ読んでみてください。


最近は「音楽ファイル」・「オーディオファイル」という名称もだいぶ浸透しましたよね。
要するに音楽を「データファイル」というカタチで扱うわけです。

その中でも特に「音楽を聞く」ときには
「mp3」や「AAC」、「WMA」などという、いわゆる「圧縮オーディオファイル」が大活躍するわけです。


今回はそれら「圧縮オーディオファイル」の、音の良し悪しなどの話ではなく
そもそも
「なんで圧縮すんの?」   っていうお話です。


いきなり答えを言っちゃうとそれは
「扱いやすくするため」 です。
「パソコンをはじめとする 今、世の中にある機器で扱いやすくするため」 です。

ちょっと視点を変えると、
「現状の様々な機器の性能上、便利に 手軽に 音楽を扱うためには
音楽ファイルをデータ的に圧縮して 「軽いデータ」 にする必要がある」
  という事なんです。

電子機器の性能には、その時々においての「性能の限界」がある。
日々進化を遂げてはいますが、現状で「音楽ファイル」を扱うには、
圧縮しないとちょっとデータが大きすぎて鬱陶しいので、
バレないように、ちょっぴり音質を犠牲にして、はしょって、
データ的に軽くなるように「圧縮」するのです。


さて、ここでちょっと考えます。


「だったら、そこらへんの機器の性能が上がれば 圧縮しなくていいんじゃね?」


これこそが、今回の重要なポイント・未来予想 です。
これから先、未来の話です。僕にも、この先 世の中がどうなるかなんて さっぱりわかりません。


でも、、、

もしかしたら もしかしたら


身の回りの「電子機器」が今と比べて バカみたいに進化している未来があるとしたら、、、



そこでは「圧縮した音楽ファイル」で音楽を聞いていると思いますか?
一生懸命バレないように「はしょった」音質で、音楽を聞いていると思いますか?

この先、何がどうなるか そんな事はわからないんです 人間は。
未来の事なんかわかりません。
 
でも僕は なんとなく 
 
「圧縮オーディオファイルはいずれ無くなる、一過性のフォーマットである」
 
そんな気がするのです。  (そして、ちょびっとそれを望んでもいる気がする。)


いや、わかんないですよ?
もしかしたら、「mp3」や「AAC」や「WMA」のまま、ただ曲数が増えていくだけかもしれません。
こんな事を書くと怒られるかもしれませんが、「CD以上」のハイレゾ規格の普及率を見れば明白なように、
「もうこれでいいや 問題ねーし」  といって「圧縮オーディオファイル」のままいくかもしれません。

でも、、、、でもですよ? 同じぐらいもしかしたら、

 
「元でいいのに、いちいち圧縮するの、、、めんどくせー!!」 

 
という未来もあるかもしれないんです。
 
あっという間に、圧縮・音楽ファイルだらけになったように、
あっという間に、元に戻るかもしれないんです。
 
パソコンが、携帯プレイヤーが、携帯電話が、今より格段に進化してパワフルになり、
別にデータ的に小さくする必要が無いのに、わざわざ音を劣化させたりするでしょうか?

最近、某携帯電話会社のCMで「着うたが高音質に!」みたいのをやってますが、
それを見るたび僕は
「お?やっぱりそっち?(ニヤリ) やっぱそっち系?(ニヤリ)」 と思うわけです。
やってる方の思惑がどうであれ、やはりそういう流れは嬉しいわけです。



結局、何が言いたいか というと、 要するにですね、、、

みなさん 
CDは手元に残しておいた方がいいかもしれませんよ 
レコードは手元に残しておいておいた方がいいかもしれませんよ
レコードから録音して圧縮してた方は、圧縮する前のオリジナルのファイルもとっておいた方がいいかもよ

「ま、わかんないけどね 一応 さ。」


という事です。

で、実際 世の中をちょいと見渡すと、その
「電子機器の進化の兆し」 が ちょいちょい いや、バンバン見て取れるのです。

僕がいつもチェックしてる、超老舗、素晴らしいブログ「GIGAZINE」さんから
関係ありそうな記事を抜粋させていただくと、例えば、、、

転送速度はHDDの20倍、今までの常識を覆す速度のSSDが登場へ - GIGAZINE
 
SSDの書き込み速度を最大100倍にまで高速化して寿命も延ばす新技術「ExtremeFFS」 - GIGAZINE
 
サンディスクが圧倒的な高速性と長寿命を実現した安価なSSDを発表、古いPCでも利用可能に - GIGAZINE
 
これがSSDの実力、古いパソコンをSSDに換装すると爆速で起動可能に - GIGAZINE
 
 
はたまた、こんなの
IBM、記録容量100倍で超低消費電力の低コストな記録技術「racetrack」を実現へ - GIGAZINE
 
とか、こんなの
記録容量は400GB、パイオニアがBlu-rayと互換性を持つ光ディスクを開発 - GIGAZINE
 
とか
10倍高速な「USB3.0」の仕様が正式決定、登場時期も明らかに - GIGAZINE
(これに関しては、その後「周囲のボトルネックが多すぎてそこまでの性能出し切れないよ現状は」と出てましたが)
 
とか
転送速度560Mbps、かざすだけで大容量ファイルを高速転送できる「TransferJet」が実用化へ - GIGAZINE
 
とか
そして極めつけ、ワクワクタイム!
あらゆるものを変える可能性のある知っておくべき15個の最新テクノロジー - GIGAZINE
 
 
 
  
「いや、よくわかんねーし」 という方のために、上の記事たちを要約するとつまり、、、

パソコン「おれら、まだまだ伸びる余地 バリバリあるっすからよろしくぅっ!しかもわりとすぐにブッ込むっすからよろしくぅっ!」
って感じですかね、だいたい。

ほんとね、すごいですよ。 まじすげーっす。
やっぱり今は21世紀だった! という感じです。 
この勢いだと、あと100年後には ドラえもん、できるかもよ、ほんとに。

というわけで、おそらく 僕も含め大抵の人が思っている以上に、
科学の進歩は いまだに超ハイスピード。 「進歩」じゃなく「進走」という感じ。もう全力ダッシュなんです


そうなると、、、元のお話に戻しますが、
今は、特に「音」に関する技術は、まだまだ「過渡期」なのではないか と思うわけです。
僕は、「圧縮オーディオファイル」というものは、
その過渡期に、「とりあえず産まれた」ものであり、「とりあえずの応急処置」 だと思うのです。

想像してみてください。

ある日急に、「iPodに、膨大な量のWAVやAIFFを入れても、ぶっちゃけ余裕になりました!」
となったらどうしますか?

WAVやAIFFのままで膨大な数の音楽をパソコンに保存していても、容量的にも、手軽さ的にも
今で言うmp3やAACと同じように全然余裕で扱えるとしたら、どっちを選びますか?

パソコンを使ってDJをしていたら、
「あの人、いまだにmp3でやってる~。いまどき、圧縮なんかしなくても全然余裕なのにねー。しかも音、悪くな~い?」
みたいな事、言われたらどうしますか? 


その時、
「あ、元のCD 売っちゃったからmp3しか残ってないや、、、」とか (mp3は元には戻せません)
「もういらないと思ってレコードで大根、おろしちゃった、、、」  (溝が大根だらけでは再生できません)
    
となったら、また大変なわけです。 買いなおしたりしなくちゃいけないかもしれません。
(まあ、それはそれでいいのかな? アーティストさんが潤うかもしれないですもんねw)
だから、特に理由も無くオリジナルのメディアを手放そうとしている人がもしいたら、
ちょっと待ってみて欲しいのです。


「おれはmp3を愛してしまったのであった、、、」 と貫くのは それはそれでカッコイイのかもしれませんが、
作り手側からすると、やはり みんなにはできる限り良い状態で聞いて欲しい。 
それは作り手なら誰でもそうだと思います。

先ほど予想したような「未来」が訪れる可能性がゼロでは無い以上、
それをどこか頭の片隅に置いておいて欲しい
そんなことを考える、今日この頃です。
 
 
 
 
      糸冬
   ----------------------
   制作・著作 NHK
 
 
 
 

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